フリーランスが取るべき戦略は「勝ちにいくこと」ではなく「負けないこと」

オピニオン

こんにちは、藪内です。

 

今では若い人から年配の方まで、フリーランスとして仕事に取り組んでいく人が増えてきていますけれど、フリーランスとして取るべき戦略を間違っている人は見ていて多いなと。

 

「勝ちやすさ」を求めてしまうのはインフルエンサーの仕業?

昨今で「フリーランス」というスタイルが流行しているのは、恐らく一部のインフルエンサーの影響が大きいと思うんですね。

 

で、それはどういう人たちなのかというと、「実名」×「顔出し」×「ワードプレスブログ」×「SNSバズ」っていう4つの要素をミックスさせてインターネット界でしのぎを削っているフリーランサー、もとい「ブロガー」です。

 

東京から四国の山奥に引っ越した人の影響が非常に大きい、と僕は見ていますが、日本の地方移住でも、海外フリーランスでも、基本的に事業セグメントの1つに「ブログでの情報発信」を盛り込んでいる人は多くて、こぞって「実名でワードプレスを運営してブランディング」するのが正義だと謳って、あわよくばブログで飯を食っていこう、というスタイルを皆さん取っています。

 

僕もインターネット(特にSNS界)を数年間定点観測し続けていますが、基本的にSNS界で有名なインフルエンサー、ブロガーっていうのは、あの四国に移った人に強く影響を受けていますね。

(ちなみに、四国に移ったブロガーのことは別に悪いとは思っていなくて、1人で試行錯誤を繰り返してあれだけの実績を叩きだし続けていて、未だに事業規模が右肩上がりなのは単純に凄いです。やりかたについては色々思うこともありますが、結果だけを見れば彼は偉人ですし、僕も学ぶ部分が多いです)

 

ただ、こういう実名×顔出し×ワードプレス情報発信をしている人のスタンスっていうのは、基本的に「勝ちに行く」ものなんですね。それは、自分という存在をインターネット上に配置して、ブログに人を集めてビジネスを回す、という方法を見ても一目瞭然です。言わば、このスタンスに一点集中して(エネルギーを全力で注いで)、圧倒的な結果を出す、という方向性を目指すやり方なんですね、これは。

 

ただ、このブログをご覧の方が、こういう人たちと同じやりかたでフリーランスができるかどうかに自信を持てないこともあると思いますし、そもそも実名顔出しでビジネスをやることに抵抗がある方もいると多いと思うんです。

 

で、結論から言うと、そういう違和感を覚えるのは当然のことですし、勿論、実名顔出しでブログを書いてバズらせて…という方法以外にも、フリーランスとして生きていく道はあります。今回は、そのことについて少しまとめておきたいと思うんですね。

 

フリーランスは事業主。事業の基本は「リスク分散」

「フリーランス」って言うと、カタカナ語ということもあってどうしてもかっこよさが先に出てきてしまいますが、フリーランスの別名は「個人事業主」とも言うように、「事業の主」なんですよ。

 

では、事業主って何なのかというと、経営者の一種なんですよね。毎月どれだけの売上を立てて、そこから仕事で使うお金はどれくらいなのか、プライベート(家庭や友人関係)で使うお金はいくらくらいなのか、どれくらい貯金をするのか、という、「お金のやりくり」についても、フリーランスは考える必要があるわけでして。

 

もちろん、自分のスキルを磨く、そのスキルを売る、健康管理をして仕事を行う、ってことも事業主が対応すべき内容ですが、これらが全てじゃなくて、きちんと売上を立てて、売掛金を回収して自分の銀行口座にお金を入れてもらう。ここまでやってようやく、一人前の個人事業主(フリーランス)となるわけです。

 

じゃあ、きちんと売上を立てる(立て続ける)ために考えないといけないことは何かと言うと、「リスク分散」なんですよね。

 

どこかの企業を見れば分かりますが、企業っていうのは何も、1つの取引先とだけ付き合っている訳ではありません。絶対に複数の会社、あるいは個人と仕事のやりとりをしていますし、そうせずに1つの取引先だけと仕事をしていると、その相手が倒れた(倒産した)ときに、売上がいきなりゼロになってしまうわけですよね。

 

これと同じで、フリーランスもきちんと「リスク分散」をしつつ、収入源(取引先)を複数に分散することが必要です。

これについては、下請けとしてフリーランスをする場合、とりあえず常時稼働の3つの取引先を確保して、そこから更に経営基盤の安定を図るために、取引先の開拓、あるいは別事業への多角展開をしていこう、ということを、以下の記事で書いていました。

フリーランスとして一段レベルアップするための「三脚戦略」

 

この考え方は時代が変わっても不変ですし、最低3つの脚を作れば、とりあえず経営基盤は安定します。ちなみに、取引先の分散については、20社以上に分散をして、それぞれからの収益率を全体の5%以下に抑えたほうがよい、という考えもあるんですが(飲食店や中小企業の考え方ですね)、独り身のフリーランスとしての経営思想としては無理があるので、とりあえずは「三脚を作る」ってことを最初のメルクマールにして頂ければと思います。

 

「リスク分散」の考え方に基づけば、一点集中は危ない

で、ここからが重要なんですが、経営的には取引先を分散して、できるだけ「倒れる」ことを回避することが重要である、ということが分かれば、実名×顔出し×ワードプレス情報発信「だけ」に依存することって、これ以上ないくらいに危ない戦略なんですよね。

 

ときどきいますけれど、ワードプレスブログでのPV数や売上を聞いてもいないのに報告している人がいますよね。あれ、一種のブランディングと捉えることもできますが、フリーランス(個人事業主)としてある程度ステージが上がれば、「たった1つのブログだけを運営するモデルって危なくない?」と、思えるようになります。

 

実名顔出しのブロガー(インフルエンサー)っていうのは、基本的に自分の名前をローマ字表記した、あるいはそれに何らかの関連があるドメインを取得して、ワードプレスを運営していますよね。

 

で、もしそのインフルエンサーが、そのブログ「だけ」を運営しているのであれば、それはブランディングじゃなくて、逆ブランディングなんですよね。というのも、万が一そのドメインの更新を忘れてしまったら、ドメインが使えなくなる(=ブログが消えてしまう)恐れだってあるわけで、そんな危ない橋を渡るのは、どう考えても危険なんですよね。

 

もちろん、優秀なインフルエンサーでありブロガーの方々のことでしょうから、3つの独自ドメインを取って、普段SNSでバズらせているブログ以外にも、こっそりと稼ぐブログを2つ保有していることくらい普通だと思うんですが、実際のところ、果たしてどれくらいの人がそこまでのリスクヘッジをしているのかは、見えづらいことですよね。

 

という意味では、別に実名×顔出し×ワードプレス、っていう戦い方をするのは、それが「氷山の一角」であればいいんですけれど、それ「だけ」に頼ってしまうのは、強いようでいて実は真逆、一番弱くて脆い、危ない戦い方になってしまうわけですよ。

 

様々な戦い方を取り入れながら徹底的にリスク分散するのが肝

これからフリーランスとして息長く戦って行くのであれば、できるだけ「積分値」で勝負するように戦略を練って、資産を長期的に複数作り込んでいくことをオススメします。

 

僕の場合、今のメイン事業(収益的に)は翻訳ですが、これとは別に複数のブログを作り込んで、アフィリエイトでの収入、複数のメルマガを使っての教育、Kindle書籍を複数リリースしての経営基盤の強化、セミナーを混ぜ合わせた単発教育企画の定期的な実施と、百発百中を狙わずに、どんな戦い方があるのか、自分に向いているのかを模索しながら5年ほどフリーランスを続けてきました。

 

僕の場合、ブログは実名顔出しのものと、匿名のものとを作っていて、それぞれのアクセス数や収益性のデータを取りながら、細かい舵取りを続けています。翻訳についても勉強を続けていますが、こちらはどうしても労働集約型ビジネスモデルなので、仕事を入れすぎてしまうと身体を壊すし、勉強時間も取れない。そういう意味では、翻訳はベーシックインカム的に取り組みながら、残りの時間で新しい資産をコツコツ作る、というビジネスのやりかたを模索しつつあります。

 

フリーランスを経営目線で見る場合、自分の労働力「だけ」に頼らない経営基盤と収益モデルの確立がどうしても必要になってきます。SNSでのバズやブログのPV数集めによって「勝つこと」に躍起になるよりも、どうやって「負けにくい」モデルを作ることができるのかを、今日から考えてみて下さい。

 

 

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