「勝ちに行くとき」は一点集中、「負けないとき」は徹底分散という基本ルール

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こんにちは、藪内です。

フリーランスの基本スタンスは「勝ちに行く」ことではなくて「負けないこと」「負けないための仕組み作り」だということは別の記事でも詳しく書いた通りなんですが、これ、1つだけ補足をしておかないといけないことがあります。

 

参考:フリーランスが取るべき戦略は「勝ちにいくこと」ではなく「負けないこと」

 

その補足というのは、「最初の事業の柱を立てるときは一点集中で勝ちに行く必要がある」ってことです。

 

事業の最初の柱を立てるための一点集中戦略

フリーランスとして、ブログ事業でも、翻訳でも、ライターでも、カメラでも、なんでもいいのですが「最初の柱」をまず立ち上げることが必要になるんですよね。

 

もしあなたが、これまでの会社勤めの間に培った仕事、あるいはそれに関係する仕事で、自営の仕事をしていく場合にはハードルはそこまで高くないのですが、ブログを書くとか、同じ業種の中でも別分野に参入する、という場合には、そのスキルを付け足す、あるいはほぼゼロから自分のものにするときに、人並み以上の努力が必要になります。

 

というのも、僕自身がそういう「一点集中」方法を使って、フリーランスの中でキャリアチェンジをしたからなんですよね。

 

僕はもともと、翻訳の仕事を「何でも」受けていたのですが、分野はバラバラ、長時間労働にはなるけど実入りは少ない、スキルアップの時間も取れない…。こんな状態で1年半くらい仕事を続けたときに、「このまま仕事を続けると絶対に最底辺ラインに沈んでしまう」と気づきました。

 

そこで、翻訳という分野の中で専門性を確立するために、再び勉強をする必要があったのですが、その際にキャリアチェンジしたのが、どちらかというと理系寄りの専門分野でした。

 

僕はもともと文系コースを高校、大学と進んでいて、いわゆる理系の専門知識はほぼありませんでした。まあ、もともと数学や科学は好きだったので「アレルギー」があったわけではないのですが、それでも大学レベルの理系の専門知識はゼロで、キャリアチェンジをするときに、高校の基本的な内容を学び直しつつ、実務で必要な知識やスキルを猛スピードで習得していきました。

 

このキャリアチェンジに取り組んだのが25歳の頃だったので、まだ体力も気力もあるうちに勉強をし直すことになって、結果的に半年くらいでとりあえずの足掛かりを作ることはできたのですが、それでも結果が出る半年間は、1日10時間くらい勉強を続けていました。

(その間、最低限の仕事だけこなして生活費を確保する、という風に仕事はしていました)

 

当時を振り替えって思うのは、この時の「一点集中」があったからこそ、今ある程度仕事に困らず、スキルアップや多分野展開の仕込みの時間を取りながら、毎日を生きられているのが事実だ、ということです。

 

基本的に、事業主として事業に取り組むのであれば「負けないこと」(三本の脚を立てること)を意識して事業を組み立てる、お金を回していく必要があるのですが、フリーランスの場合はどうしても「自分のスキルを磨く(スキルアップをする)」必要も出てくるわけでして。

 

ここが、いわゆる「(企業)経営者」とは違う世界です。企業経営者というのは、お金で他人の労働力と時間を買って(社員を雇って)、自分自身は経営「だけ」に専念すればいいわけですが、フリーランスというのは、プレーヤーとして仕事もしながら、自分の立ち位置を俯瞰して、これからどんな方向に舵取りを進めていくか、ということも考えないといけない。想像以上に過酷な立ち位置なんですよね。

 

そして、フリーランスとして仕事をするのであれば、最初は兎にも角にも「一本目の柱を立てる」ことに力を注がないといけません。最初の取引先の確保をするために、営業活動やスキルアップにリソースを投入する。これが必要です。

 

僕の場合は、勉強をしながら、インターネットで片っ端から求人を集めて応募を繰り返し、登録試験を受けて採用してもらう、というプロセスを繰り返しました。ブログを書いて事業をするのであれば、ブログにアクセスを集めてマネタイズがある程度できる状態までは、そのブログを書き続ける。こういう風に、一本目の事業でとりあえずお金が回る状態までは「一点集中」に取り組む必要があります。

 

というのも、虫眼鏡で太陽の光を集めたときをイメージして頂ければ分かりますが、エネルギーが一点に集まれば、紙を燃やすことができるわけです。事業の最初の柱を立てるには、自分の持っているリソースをいつも通りに分配しているだけじゃだめで、3ヶ月とか半年とか1年とか、とことん一点に集めて、爆発的な結果を出す必要があります(なお、「エネルギーの注ぎ方(努力の方向性)が間違っていると意味がないのですが、この話は今回のテーマとはズレるので、ここでは詳しく触れません)。

 

ここで、「一点集中」というのは、どちらかというと「勝ちに行く」というスタンスに近いので、多くの方が誤解してしまいそうだなと思って、今回こういう風に補足をしているんです。

 

一点集中の後、徹底的なリスク分散で「負けない形」を作る

フリーランスの「負けない形」というのは、クライアントを分散させる、複数の収益源を確保する、という「潰れない仕組み作り」なわけですが、そもそもこの「負けない形」というのは、一点集中で穴を1つぶち抜いた後じゃないと、取り組めないことでして。

 

というのも、日本円を複数の通貨に分散させて保持することを考えれば分かりますが、元となる日本円が多くないと、いくら米ドルやユーロに両替して分散をさせても、意味がないわけですよね。どんな事業でも、最初のキャッシュポイントを作れずに「多角化」を目指すのは、「負けない」以前に、どれも結果が残せずにエネルギーがばらけてしまって何も残りません。むしろそれは「大いなる敗北」になってしまう可能性がある、ということなんです。

 

この話の前提は、「クライアント(事業モデル)を1つにしていると、そこからの収益がゼロになってしまうと潰れてしまう」というものです。ですから、この話になるまでに「まず最初のクライアント(事業モデル)を確保している」必要があるわけです。

 

なので、この「最初のクライアント確保」のためには、万難を排して一点集中で突破する、というのが正しい戦略、だと理解して頂きたいわけです。

 

負けないための事業モデルの形成はなにも、むやみやたらにあれこれ手を出すことではありません。まずはきちんと1本柱を立ち上げて、その上で少しずつリソースを分散させていって、一脚を三脚にしていって頂ければと思います。

 

 

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