触媒としてのマッチングサービス

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こんにちは、藪内です。

数日前にクラクフからブダペストに移って
いよいよ本当の第2章が始まりました!

(メールの配信スケジュールの関係で
リアルタイムでこのメールを受け取れない方も
いるかもしれないのですが…)

今回、ブダペストまでの移動は
タクシーをチャーターして、
荷物も全部運んでもらうという少し変わった方法でした(笑)

もともと、バスは予約していたんですけれどね。

スーツケース2つだけトランクルームに預けて
他の仕事道具はブダペストに着いてから
買おうと思っていたんですが、

クラクフで使っている仕事道具
(半年くらい、友人が預かってくれていました)を
また友人の家に置かせてもらうのも変だし、
多分それらをまた使うことはないかも…

ってことになるのもいやなので
(友だちも処分に困るでしょうから)

それらも全部、タクシーに乗っけてもらって
移動することにしたんですね。

スーツケース2個に、
バックパックとパソコンカバン
更に椅子やディスプレイ、プリンターまで(笑)

荷物の数は8個だったと思いますが、
ワゴン車に全部乗せて、
僕は後部座席の片側に乗って
6時間くらいかけて無事に移動できました。

運転手さんはクラクフに戻っていったんですけどね(笑)

で、今回のタクシーの配車は、
Uberを使った時に直接交渉してみたんです。

というのも、Uberっていうのは
ある街にいるドライバーと、
Uberを利用したい人とを繋げる
マッチングサービスなんですが

これって配車の予約はできないんですね。

厳密に言うと、
「●日●時●分にドライバーを探す」
っていう予約設定はできるんですが、
その時間にドライバーが見つからない場合だってあります。

僕の場合、その方法でブダペストに移動しようとして
ドライバーが見つからなかったら詰みますから(笑)

(国外への移動になりますから、
率先して手を挙げるドライバーもいなさそうですし)

もともと、Uberを使って
出発当日にタクシーを探すのは博打になるなあ、
と思っていました。

そこで考えたのが、
Uberを使って市内を移動した時に
ブダペストへの引っ越しの仕事を
相談する、というものでした。

これは、自分で閃いたんじゃなくて
荷物を保管してくれてた友人のアドバイスなんですが、
いついつに引っ越しをするから、
Uberのアプリを使わずに、現金決済するので
運んでくれないか、と紙に書いて
下車するときに相談したんですよ。

(Uberだと、Uberに手数料が入るんですが
それを介さなかったら全額がドライバーに入ります)

もともと、10人くらいドライバーに当たらないと
見つからないだろうな、と思っていたんですが
運良く2人目でOKが出たので、
その人と詳細を話合って
先日無事に引っ越しが完了したわけです。

まさか、自分がこんな方法で移動するとは
思っていませんでしたが、
世の中本当に便利になりました。

さて、こういう経験をして思ったのが、
今って、「触媒」の役割を果たす
様々なサービスが出てきているな、ということです。

今回使ったUberもそうですが、
今ブダペストでアパートを借りているのは
エアビ(Airbnb)で、
こちらも「触媒」的なサービスだなと。

よく、UberとかAirbnbとかのサービスは
「シェアリングエコノミー」っていう説明がなされる

(自家用車の空席や空き部屋をシェアしてお金を払ってもらう)

んですが、
この説明は、あまり的を射ていないと僕は思っています。

それよりも、これらのサービスの役割って
「触媒」なんですよね。

触媒って聞くと、%name1%さんが
どういうイメージをされるか分からないのですが

中学校(小学校?)の理科で習うのは
「それ自体は変化せずに、反応を進める役割があるもの」
みたいな定義だったと思います。

理科の実験でしたことがあるかもしれませんが、
二酸化マンガンに過酸化水素水を加えると、
二酸化マンガン自体は変化しないんですが
過酸化水素水が水素と酸素に分かれて、

この時の二酸化マンガンが「触媒」です。

ただ、「それ自体は変化せずに~」っていう
説明はそこまで厳密じゃありません。

もうちょっと厳密に言うと、
触媒の役割

「反応を進める時のエネルギー障壁を下げる」

ってものです。

ちょっと、ものすごく
簡単な図を使って説明しますね。

~~~簡単な図~~~


~~~~~~~~~~

これ、左から右に何かの反応が進むと思って下さい。

左の●が出発地点で、
右の▲が到着地点です。

反応によって、●から▲に物質が変わるんですが、

何かに変化するときに必ず通らないといけないのが
「エネルギー障壁」です。

それが、この図だと■になります。

(上の図の上下関係は、エネルギーの高さだと思って下さい)

つまり、ものすごくエネルギーの低い
●の状態から、
そこそこエネルギーの低い▲の状態になるのに、
エネルギーがめちゃくちゃ高い
■の状態を通らないといけないわけです。

恋愛とか仕事でイメージしてもいいのですが、
恋愛だと、好きな人がいてドキドキした状態が■で
仕事だと、大事なプレゼンの前に緊張している
状態が■です。

特にドキドキしたり緊張したりしない●から、
エネルギーがとても上がった状態を通って
また日常(あるいはそれに近い)エネルギーの▲に戻る。

受験勉強でも就職試験でも、
人生の至る所でこの「エネルギー障壁」は
僕たちの目の前に立ちはだかります。
ケンカして仲直り、っていうのもそうですよね。

その障壁は、緊張だったり疲労だったり
あるいは面倒くささだったり猜疑心だったりします。

いずれにせよ、簡単には超えられない
(あるいは「超えられない」と思ってしまう)
エネルギー障壁■が存在します。

ただ、この壁を乗り越える1つの方法が
今回登場した「触媒」です。

触媒の本来の役割は、
このエネルギー障壁■を下げることなんです。

だから、触媒があれば
上の障壁■が、□の位置にまで下げることができます。

なので、過酸化水素水を室内に放置している
だけだと、エネルギー障壁■が高すぎて
何の反応も起こらない(酸素と水素に分かれない)んですが、

二酸化マンガンが存在することで、
■が□まで下がって、勝手に反応が進んじゃうのです。

で、この触媒の話が
UberとかAirbnbとどう繋がっているのか?って話ですが、

普通にタクシーを拾ったり、
家(部屋)の貸し借りをするには面倒だったことが
UberとかAirbnbを使うことで、結構手軽にできるようになるからです。

普通にタクシーを使うときって、
目的地までどれくらいの料金がかかるのか、とか
白タクじゃないか、とか
英語が通じるのか、とか
乗る側は、細かいところでエネルギー
を使ってしまうわけです。

あるいは、賃貸を利用する時も
1ヶ月じゃないと借りられないとか
インターネットの契約を自分でしないといけないとか
そもそも家賃高いんじゃないかとか
やっぱり気になる部分って多いと思います。

これが、UberとかAirbnbを使うと
ドライバーの評価も分かるし
目的地までの見積料金も事前に知らされるし
アパートのホストのレビューも分かるし

普通にサービスを利用するよりも
エネルギーを余分に使わずに、使えてしまうわけです。

そういう意味で、
これらのサービスの役割って
「シェアリングエコノミー」というよりも
「触媒」として、ユーザー同士を
簡単に引きつけ合うようにする、って捉えるほうが
厳密なんじゃないかと思っています。

(もちろん、シェアリングエコノミーという
要素があるのは間違いありません)

で、これは(恋愛的な意味での)
マッチングアプリとかでも同じです。

街中でいきなりナンパをする/されることに
抵抗を持っている人は多いと思いますが、
(先天的に、そういうのに抵抗が低い人は一定数いますが)

マッチングアプリで、
相手の情報とかがある程度分かれば
そこまで抵抗なく相手と話はしやすくなると思います。

これは、そのアプリの中にある「情報」が
触媒となって、エネルギー障壁■が
下がっているからなんですが、

いずれにせよ、マッチングアプリも
ユーザー同士のエネルギー障壁を下げて
触媒としての役割を果たしているのは間違いありません。

実は、僕も高いエネルギー障壁を乗り越えるのが
苦手な人間の部類なんで、
未だに初対面の人と話すのは苦手だし
どちらかと言えば飛び出して逃げたくなることがあります(苦笑)

まあ、こう言うと意外に思われることが多いんですが
逆に言うと、相手のブログとか
SNSでの投稿を普段から見ていると
「この人はこんなことに興味があるんだなあ」
とか
「今度会うときにこういう話をしてみようかなあ」
とか、ある程度方向性を定めることができるわけです。

これも、情報(ブログとかSNS)が
触媒として機能していることに他なりません。

だから、もしまだこのメルマガに
返信したことがない方は、
簡単に返信して頂くだけでも嬉しいです。

やっぱり、どんな人が読んで下さっているのかとか
どんなことに興味があるのか、ってことが分かるだけでも
僕はメルマガ書きやすいですし、
お便りを紹介するかしないかの判断もしやすくなるので。

今回話した「触媒」、
というよりは「エネルギー障壁が下がれば先に進みやすい」
って話は、あらゆるジャンルに共通する話なので
これからの生活でも、ちょっとした機会に
考えてもらいたいなと思います。

それでは、今回はこの辺で。

ありがとうございました。

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