こんにちは、藪内です。
拠点を日本に置いているときから長らく使っているサービスが「アマゾンプライム」です。
このサービスを主に使っている理由は「お急ぎ便(宅配便の即日配達)」が無料でできるからで、仕事で必要な書籍や設備類を購入するときは、とりあえず注文日の翌日に届くようにしていました。
このAmazonプライムは年会費が「3900円(税込み)」という破格のサービスなんですが、当然ながら、僕が普段利用する「お急ぎ便無料」以外にも様々なサービスがあります。
一定数の書籍やマンガが読み放題の「Prime Reading」や、映画やアニメ、ドラマが見放題になる「プライムビデオ」など。
これらのサービスが込み込みで「3900円/年」というのは、もはや破格としかいいようがなくて、ここ数ヶ月で僕もようやく、プライムビデオなどを利用するようになりました(Prime Readingについては、別にKindle Unlimitedを使っているので活用していません)。
プライムビデオの欠点、それは…
ただ、プライムビデオの欠点に「海外からだと利用ができない」ということがあります。
このブログ記事はハンガリーから書いているのですが、試しにプライムビデオで「ゼログラビティ」を検索してみると…
(画像の左上に「Prime」という帯がついているものが、プライムビデオで見放題に入っているコンテンツです)
こういう風に、必ず「現在の場所では、このタイトルをご利用いただけません」と表示されてしまうんですね。
これはどうやら、Amazonプライムのサービスが「日本限定」で、海外からアクセスしている場合はインターネットへの接続地域(IPアドレスから判別)の関係で、このサービスが利用できなくなってしまうみたいです。
海外にいながら、プライムの「お急ぎ便無料」サービスを使うのは一時帰国のときくらいなので、こういうときこそプライムビデオを使ってみたいと思うものの、こんな制限があればせっかくの年会費3900円も無駄になる……と、ここで思い浮かんだのが、VPNソフト(サービス)を使って、仮想的に日本のサーバーにアクセスして、プライムビデオを使ってみよう、ということでした。
プライムビデオ用のVPNサービスは、筑波大学のもので決まり
当初は、iPadにインストールした無料VPNアプリを使って解決しようとしたのですが、このアプリだと日本のサーバーには無料プランではアクセスできないようです。
※ちなみに、このアプリは中国の空港での乗り継ぎ中に利用したものです。
中国での長時間空港トランジットもへっちゃら!VPN接続アプリと使い方を分かりやすく紹介!(iPhone版)
有料プランを使えば日本のサーバーにVPN接続できるようなんですが、既に有料のアマゾンプライムを使いながら、さらに課金してそれを利用するのはなんだかシャクなので、もう少し調べてみることに。
すると、筑波大学がVPN Gateという無料サービスを提供していて、様々な公開VPN中継サーバーを無料で利用できるとのこと。
さすがにこれを使わない手はない、ということで、早速利用してみました。
①まずはトップページにアクセス
こちらが筑波大学のVPN接続サービスのトップページです。
トップページのヘッダーバナー部分にOSごとの接続方法が説明されているので、それぞれ開いて調べてみましょう。
僕はWindowsのパソコンを使っているので、そちらを開いて調べてみました。
②専用無料ソフトをインストールして展開
ここからの手順は筑波大学のサイトにも詳細手順が載っているのですが、簡単に併記しておきます。
SoftEther VPN (SSL-VPN) を用いた VPN Gate への接続方法
ソフトをインストールしてアイコンをクリックすると、以下のような表示がなされます。
「VPN Gate 公開 VPN 中継サーバー」を選択すると、
こんな風に無料でアクセスできるサーバー一覧が表示されるので、「国・地域」が「Japan」になっているものを選択します。
(IPアドレスはどのものでも構いません。「IPアドレスって何?」という方も、プライムビデオを見る際には必要のない知識ですので、あまり深入りしなくて大丈夫です)
こういう風に、VPNで日本のサーバーに接続しています。
無事に接続が完了しました。ここまで来たら、もう一度プライムビデオのページに戻ってページを再読み込みしてみると…
こういう風に、「今すぐ観る」を選択することができます。あとは見たいコンテンツを見るだけですね!
VPN接続でプライムビデオを見るときの注意点
接続自体は簡単なのですが、この方法でプライムビデオを見るときの注意点として、以下の2つを挙げておきます。
①プライムビデオ視聴中はほかのサイトに極力アクセスしない(特に個人情報が必要なサイトやページ)
VPNの特徴は、「サーバー管理者が通信を傍受できる」というもの。
これは、プライムビデオを見るためにVPNを利用する場合、日本のどこかのサーバーにアクセスするわけですが、このときにアクセス元の管理者が、あなたの情報を入手することができる状態にある、ということなんです。
筑波大学のサービスの場合、国立大学が国の予算を使って行っているため、悪意のある人(サーバーとその管理者)が紛れ込んでいる可能性は高くはないと思いますが、ボランティア(無料)で行っているものであるため、リスクがゼロであるとは言い切れません。
そのため、万が一のことを考えて、プライムビデオを視聴中は、SNSや会員サイトへのアクセス・ログインなどは控えるほうが無難かもしれません。
②プライムビデオを視聴し終えたら、VPN接続を解除しよう
①の理由から、プライムビデオをVPNで楽しんだ場合、終わったときにきちんとVPN接続を解除しておきましょう。
(解除方法は、2枚上の画像の「接続完了」となっている部分を右クリックすると「解除」ボタンがあるので、そこをクリックすれば大丈夫です)
もし、VPN接続を解除していないと、普段のネットサーフィンのときに通信傍受されてしまう可能性がゼロではありません。これらのリスク管理まできちんと行って、海外からプライムビデオを楽しめると考えてください。
まとめ
今回は、海外からプライムビデオを楽しむための問題解決方法について、Windowsユーザー向けの情報をまとめました。
なお、僕はiPhoneとiPadも持っているのですが、筑波大学のサイトに載っている方法でVPN接続を何度試みても、なぜか接続できません。これについては解決策を探してみて、今後方法がわかった場合には加筆、あるいは別の記事でまとめられればと思います。
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