「時は金なり」と言いますが…

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こんにちは、藪内です。

 

「人生で一番大事なのは時間。
お金は後で取り戻すことができるけれど、
時間は二度と返ってこない」

 

という言葉はビジネス書でも実業家でも、
多分全員が口を揃えて言っているセリフでしょう。

 

まあ、この考え方自体は正しいと僕も思っていますが、
この「時は金なり」っていうのは
実は言葉足らずなんじゃないか?
ということを、この1年くらいで思っています。

 

どういうことかというと、
人生で考慮するべき大切な要素(因子)は
「時間」と「お金」以外にもう一つ

 

 

エネルギー

 

 

があるんじゃないかと。

人間、毎日睡眠が必要なわけですが
これはなんのためにするかっていうと、
1日で使ったエネルギーを回復するため。
(同じ意味で、エネルギー摂取のために食事も必要)

で、「時は金なり」って言葉だけで考えると
この「エネルギー」って側面が完全に欠落している。

 

多分誰しも経験があることですが、
「エネルギーが切れて何にも取り組めない」
ってことは、これまで一度や二度ではなかったはず。

 

要するに「時間はあるけどエネルギーがない」
って状態は毎日の中で一定の時間占めていて、

この間は、いくら時間は合っても
生産的なことに取り組めない場合がある。

 

これら「時間」「お金」「エネルギー」を比べてみると、

時間=一方的に減っていく(人間いつかは寿命を迎える)
お金=(多くの人は)時間を投入して増やすことができる
(タイムスパンが数日~数ヶ月~数年と、幅広い)
エネルギー=1日の間で増減する

と、どういう状態で増えるのか、減るのかがそれぞれ違うわけで。

 

 

だから、「時は金なり」っていうのは
ある意味では真実なんだけれど、
時があってもエネルギーがなかったら
(何も取り組めないから)価値がなくなるので

「時は金なり」って言っている人は
そういうグラデーションの世界まで考えているのかなあ、
と不思議に思う。

 

ちなみに、マルクスの書いた「資本論」では
「賃金には3つの役割がある」と説明されていて、

①明日仕事をするための力を蓄えるため
(休日に趣味や娯楽にお金を使ってリフレッシュをする)
②自分のスキルアップ(勉強)に使うため
(自己投資)
③家庭と子どもを養って労働力を再生産するため
(子どもは将来的な「労働力」になる)

 

このうち、①は「エネルギー」に着目していると言える。

(ちなみに、ブラック企業の給与構造では
②と③ができない仕組みになっている)

 

なので、「時は金なり」って言うけれど
それら両方より大事なのが「エネルギー」で、

エネルギー回復のために時間を使う、
あるいはお金を使う、っていう発想は大事だし

お金で他人の時間やエネルギーを買う、
っていう発想も時には必要。
(いわゆる資本家がこの状態だけれど、
日常生活でも他人の時間やエネルギーを
活用することは誰にでもある)

 

マルクス「資本論」の話は
現代社会でそのまま通用するものでは
必ずしもないとは思っているけれど、

「賃金の3つの役割」っていうのは
教養として持っておきたいものなんですよね。
(まあ、これを知った上で
フリーランスとか会社員すると
絶望することが増えると思いますけれど)

 

「リベラルアーツ」っていうのは
「自分を自由にするための道具」ってもので
数学、経済学、言語学、物理学、化学、論理学など、
いわゆる「教養」科目なのだけれど、

これらを大人になってから(大学を卒業してから)
囓っているかどうかで、世の中の見え方と
思考の厚みは全然違ってくるでしょうね。

 

自分は文系出身だけれど、
今の仕事で科学分野の勉強を
ある程度広くし続けたおかげで、

数学的、物理学的なフィルターで
世の中を見られるようになったし
(エネルギーとか、微分積分とか)

 

これらはすぐに「お金になる」わけじゃないけれど、
自分を何かのときに救ってくれることもある。

自分の周りには、そういう意味での
「知的富裕層」をもっと増やしたいですね。

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