異世界を繋げる力

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こんにちは、藪内です。

先日、ウクライナに行って
チェルノブイリ原発ツアーに参加してきました。

チェルノブイリは、あの1986年に起こった
世界最初の原発事故のあった場所ですね。

以前から、ここには行きたいと思っていて
今回、友人と一緒に予定を合わせて行ってきたのです。

さて、チェルノブイリと聞くと
僕も含めて多くの人が、放射線量(被ばく量)を
心配するんじゃないかと思います。

まあ、事故から30年以上経ったし
ツアーも行われてるくらいだから
そこまで心配する必要はないだろうな、
とは思っていて、

実際に参加した時の説明によると、
ツアー1日(8時間くらい)での被ばく量は、

飛行機に1時間乗っているときの被ばく量と
ほぼ同じ、ということでした。

あとは、CTスキャンとかレントゲンを
何回か撮影したときの被ばく量とも、
同じだそうです。

で、今回はこれに関係して
ちょっと放射線のことについて復習しておきましょう。

よくあるのは、放射線量と健康の話です。
これについては、人間が一定期間で浴びていい
放射線量の上限が決められていて、

原発事故のときも、
原発の仕事に携わる人も
その上限を超えないようにする、
というのが基本的なスタンスです。

ただ、「なぜ被ばくするといけないのか?」
ってことについては、
あまりきちんと理解されていない印象を受けます。

これを考えるには、
「そもそも放射線とは何か?」
ってことから理解しないといけません。

簡単に言えば、放射線っていうのは
光(波)の一種です。

なので、

ラジオやテレビで受信する電波
電子レンジのマイクロ波
室内にある蛍光灯やLED
太陽を浴びると受ける紫外線
レントゲンで使うX線

これらは全て、光(波)なんですね。

何が違うかというと、波の長さ(波長)です。

実は、上に挙げた光は、
下に行けば行くほど、波長は短くなります。

そして、基本的に
波長が短くなればなるほど
エネルギーは大きくなります。

事実、僕たちの身の回りには
様々な電波が飛んでいて
テレビやラジオ、トランシーバーの通信に使われていますけど
別にこれらは、人間の健康に悪い影響を与えません。

でも、紫外線を浴びると日焼けしますし、
これはゆくゆく、肌のシミとなることもあります。

あるいは、レーザーポインターってありますけど
あのレーザーが目に入ると
網膜がやられて失明する、っていうことが
一昔前にありました。
(今は改善されているのかもしれません)

つまり、僕たちは普段の生活で
様々な波長の光(波)を受け取っているんですが、
それぞれのエネルギーの強さが違うわけです。

そして、当然ながらエネルギーが大きいと
物理的に何らかの影響が、僕たちにも
起こる可能性が高いわけですね。

紫外線(太陽の光)なんてその典型です。

だから、すごく簡単にいうと
放射線っていうのは光(波)の1つで、
エネルギー量がものすごく大きいのです。

そのために、強いエネルギーを短時間で
浴び続けると、僕たちの身体には良くない影響が出る、
っていうことなんですね。

まあ、こういう説明が専門的に厳密なのか
っていうツッコミはあるんですけれど、

別に、難しい話をそのまま理解する必要はないわけです。

というか、こういう話を「難しい!」って
小さい頃になんとなく思ってしまうから、
理系分野に対して抵抗を持ってしまったり
なんとなく「分からない」って思ってしまって
不安が増長されてしまうのです。

だから、今回の僕の説明の厳密さは横に置いといて、
こんな風に分かりやすく(デフォルメをして)
色んな分野の話をとりあえず、理解しておくと
どこかで役に立つのです。

「エネルギー」というキーワードは
僕もこのメルマガで何回か取り扱っていますけれど、
これくらい抽象的な言葉で一旦理解しておくと、

別にチェルノブイリに行ったときに限らず
日焼けのこととかレントゲンの話になったときに
「確か、こんな話があったな~」
と、頭の中で検索をかけて
引っ張り出すことができます。

で、別にこういう話って
義務教育とか高等教育で必ずしも
学ぶことではありません。

というか、僕たちが通っていた
いわゆる教育機関では、
こういう風に「デフォルメした」内容を
学ぶことって、恐らくできないんじゃないかと思います。

(よっぽどの進学校とかだったら、違うかもしれませんが)

僕も、このテーマについては
大学を出た後、仕事で似たような分野を勉強する必要があって
結果的に、今回の旅行でも役に立ったのです。

だから、最近よく思うのですが
「大学までで勉強したことにそこまで意味はない」
な、と。

まあ、この言い方だと語弊があって、
厳密に言うと

「大学までで勉強したことは、必ずしもすぐには役立たない」

ってことです。

だから、僕も学生時代そうだったんですが
「大学で学んだことをそのまま仕事に繋げる」
っていう考えは、あまり持たなくてもいいと思います。

むしろ、仕事を始めてから
新しいことも学べばいいし
むしろ学び続けないといけません。

それは、仕事に直結するスキルや
その分野の知識を覚える、
必要であれば資格を取る、っていうのもそうですし、

これとは別に、
「すぐには役に立たないこと」を勉強する、
ってことにも当てはまります。

例えば、今回の放射線の話は
大多数の人にとっては「仕事で役立つ」内容では
ないと思います。

そんな分野を専門にしている人は
日本で数えるほどしかいないかもしれません。

でも、先の東北の震災でも
そういう問題が起こったように、

毎日の暮らしのどこかで役に立つこともありますし、
もっと言えば、新しい知識をストックしておくことで
別の世界に簡単に移動することだってできるのです。

例えば、
大量の放射線を一気に浴びることは
「宝くじで1等が当たる」ことに似ているかもしれません。

放射線をエネルギーとして捉えることができれば、
お金だってエネルギーとして捉えることもできます。

よく言われることですが、
普通の人がいきなり宝くじで高額当選してしまうと
自分のキャパを超えたエネルギーを一気に浴びてしまって
結局全部お金を使ってしまって
破産してしまう、っていうのが
統計的な結果として分かっています。

まあ、これらの2つを比較するのは
倫理的にどうか、っていう考え方もありますが

「エネルギー」っていう抽象概念を持っておけば、
それを色んな具体的なものごとに当てはめることだって
可能になるわけです。

人付き合いなんかもそうで、
自分のエネルギー量とは釣り合わないくらい
エネルギーが多い人といると、

数時間一緒にいるだけで
どっと疲れてしまうことって、
経験したこともあると思うんですよね。

だから、取っかかりは何でもよくて
むしろ自分が興味のあるものを入口にすればいいのですが、
そこで好奇心のおもむくままに、
勉強をしていくことも必要です。

それを続けていけば、
脳のニューラルネットワークが拡大していって
一見繋がってなさそうな世界が
繋がって見えることだってあります。

ちなみに、僕は今海外で暮らしていますけれど
どちらかというと、歴史系のテーマよりも
こういう、理系(科学)的なテーマを入口にして
そこから膨らましていくケースが多いです。

まあ、これは完全に興味や嗜好の問題なんですが、
1つだけ補足しておくと
歴史っていうのは、「正解がない」っていう点で
取り扱うのが難しいと、僕は思っています。

というのも、僕はポーランドで生活していましたが
第二次世界大戦はドイツ(ナチス)に侵略されて
始まったわけです。

だから、第二次世界大戦をポーランドの視点から捉えると
当然「侵略された側」という立場になります。

でも、これをドイツ側から見ると
「侵略した側」になります。

まあ、ドイツ側の肩を持つ人って
そんなにいないと思いますが、
歴史っていうのは「客観的に捉えられない」ものなので、
あまり、込み入った話がし辛いんですよ。

今で言うと、ヨーロッパの難民受け入れ問題がそうです。
EUの中ではドイツがほぼ、受け入れの責任を担っていて
ポーランドやハンガリーは、断固として受け入れを反対しています。

これを、「EU加盟国として平等に負担すべきだ!」
って言うことも可能ですけど

「もともと法治国家が存在していなかった中東に
第一次世界大戦後に無理矢理国境を引いたのは
西欧諸国なんだから、東欧が負担をするのは
非合理的だ!」

っていう考え方だってできるわけです。

だから、人文科学・社会学の世界って
本当にテーマとして取り扱うのが難しいです。

もちろん、色んな視点から世界を捉える
という意味では、世界史や日本史を学び直すのも大事ですし
「賢者は歴史から学ぶ」という
ビスマルクの名言にもあるように、

過去に歴史で経験していることから
今現在、僕たちが生きる世界の
舵取りのヒントを学ぶ、っていうことも
可能ではあります。

ただ、個人的には
科学系分野のほうが取っつきやすくて
「真理は1つ」であることが多いので、
こっちの世界から学んだことを
こうやってメルマガで配信しています。

まあ、結局は自分が興味があることを
起点にして、色々と学んでいけばいいのです。

本を何冊か買って読んでみる、っていうのでもいいし
博物館とか美術館に行ってみる、っていうのでもいいでしょう。

別に、部屋に籠もるだけで勉強じゃないので
旅行に行くとか人と会うとかでもいいですね。

 

それでは、今回はこの辺で。

ありがとうございました。

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