会社勤めとフリーランスはどっちが実入りがいいのか?

働き方について

こんにちは、藪内です。

 

今回は、読者の方の
質問に答えたいと思います。

質問は、こんな内容でした。
(読みやすいように、少し加筆修正しています)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
フリーランスは、時給換算すると
本当に会社員より割がいいのでしょうか?
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もともと頂いた質問は、
フリーランスの中でも僕がやっているような
「翻訳業」と会社勤めを比較して、
というものだったのですが、

これだと話が限定的になると思ったので
もう少し一般論として、
このテーマを考えてみたいと思います。

さて。

この質問は、とても
本質を突いたものだと思います。

世間的には、
「会社勤めはダメでフリーランスがいい」
みたいな、ポジショントークを
振りかざしている人が
(特にインターネットには)
多いわけですが、

話はそう単純ではないわけです。

で、このテーマは案外、
それぞれの置かれた環境によって
具体的な話が変わってしまうので、

今回は
「こういう部分を考えたらいいです」
ということについて、
取り扱いたいと思います。

というのも、
「会社員とフリーランスは
どっちが実入りがいいのか」
という話ですが、
例えば次のような条件によっても
具体的な話は全く異なってきます。

・年齢
・性別
・雇用形態/フリーランスの職種
・独身か結婚しているか、子どもがいるか

会社勤めの場合でも、
年齢が上がっていったら
少しずつ昇給や賞与が
増えていくのかどうか、とか

年齢によって、いわゆる「平均年収」も
変わってくるわけですし、

正規雇用と非正規雇用でも
取り巻く環境が
全然違ってきます。

ですので、今回話す内容を元に
具体的に、自分のケースはどうなのか
ということを考えて頂きたいと思います。

で、このテーマを考えるときに
必要なのは、簡単に言えば
以下の3つです。

①社会保険料などの負担額や納税額
②会社勤めの場合の「福利厚生」
③仕事をすることによって受けるストレス

もっと詳しく見ていけば
いくらでも細分化はできるのですが、
それは丸1日セミナーで取り扱う
テーマのような大きなものになるので、

今回は最低限として、
この3つに絞りたいと思います。

まず①ですね。

一般論として、
「フリーランスの年収をナナガケしたら
会社員の年収に等しくなる」
というのがあります。

「ナナガケ」というのは
「70%を書ける(7割)」
ということで、

これは、
フリーランスの年収が500万円だとしたら、
それは、会社勤めでの年収350万円と
実質的に同じ、ということです。

ちなみに、ここでの
フリーランスの年収というのは
「物を売るための仕入れ」とかは
一切ないと仮定します。

また、会社勤めの年収は
手取り、つまり
給与明細の「額面」ではなくて
実際に手元に入って
使うことができる金額を
指しています。

じゃあ、なぜこんなことが
起こるのか?と言えば、

会社勤めの場合、
「目に見えないお金の動き」が

沢山あるからなんですね。

それを考えないといけません。

例えば、会社勤めの場合
社会保険料の支払(国への納付)は
会社が代わりにやってくれるわけですが、

会社勤めの場合、
個人の保険料負担のうち
半額を持ってくれています。

例えば月収30万(額面)だとして、
社会保険の負担額は
だいたい3割、と言われています。

なので、社会保険料や年金を含めて
この場合は9万円、
自動的に毎年収めないと
いけないことになっています。

しかし会社がこのうち
半分を負担してくれているので、
実質的に、個人負担は
4.5万円、となるわけです。

で、フリーランスの場合は
この負担を、全部自分で
しないといけません。

月収30万円が12ヶ月続いたとしたら、
次の年には、所得税や社会保険料の負担で
その3割は負担する、というわけです。

これは、実際に計算してみると
分かりますけど、だいぶ痛いです。

また他にも、
所得税などの税金も
考えないといけません。

会社勤めの場合、
前年の課税所得から
所得税額を計算して、
その分が自動的に天引きされて
国に収められる、という仕組みです。

そして、所得税の納付は
フリーランスも同じですね。

所得が同じなら
同じ税額になるので
ここの負担は、実質的には変わりません。

ただ、フリーランスの場合は
自分で経費を計上していくことで
「所得」を実質的に
少なくすることができるので、

そこを上手く活用すれば
負担は減らせる場合もあります。

まあ、一番重要なのは
「フリーランスの年収300万円は
会社勤めの年収300万円(手取り)とは
全然違う」
ということです。

②福利厚生について

会社勤めの特権としてあるのが
福利厚生です。

例えば社宅に住めるとか
家賃の一定負担とか
社員食堂が使えるとか。

こういう仕組みがあるので、
会社勤めだと仕事関係で
大きな負担はないと思います。

通勤のための定期代も
もちろん負担してもらえますし、
仕事でかかった経費は
手続きをすれば、きちんと
会社から手元に返ってきます。

あとは、交通系の仕事だと
自社の鉄道やフライトを
格安で利用できるとか、

トレーニングジムとかを
特別価格で使えるとか、

そういうのも紛れもなく、
会社勤めの「特権」なわけです。

逆に言うと、フリーランスの場合
家賃も自分で負担しないといけないし
打合せのためのカフェ代や
交通費なども、全て
自分で負担しないといけません。

こういうことも考えると、上で話した

「フリーランスの年収のナナガケが
会社員の年収」というのは、

不適切な場合もあるでしょう。

仕事によっては、
会社員の2倍の収入を得て
やっと会社員と同じ、
ということだってあり得ます。

だから、フリーランスが
会社勤めよりいい、とは
一概に言えないわけですが……

実は、ここまで話した内容っていうのは
とても「経営者視点」での話です。

まあ、フリーランスの場合
プレーヤー兼経営者、であるのも
事実なんですが、

こういう風に、なんでも「数字」だけで
考えてしまうと、本質は理解できません。

上にも書きましたが、
「自分の置かれている具体的な状況」
と比較して、考えるしかないのです。

フリーランスでも、
持ち家(ワンルームマンションや一戸建て)に
住んでいたら、家賃はかからないわけですし、

そもそも
「フリーランスは会社勤めの2倍の収入が必要」
と言っても、

その基準となる会社員の収入や
フリーランスの理想の収入というのは

この問題を考える人によって
違ってくるわけです。

20代前半、後半、30代前半、後半でも
全然違ってきますし、

独身なのか家族がいるのか、
結婚している場合は共働きなのかどうなのか、
今手元に貯金がいくらくらいあるのか、

とかの条件で、最適解なんて
いくらでも変わってしまうわけです。

それに、①と②だけを考えてしまうと
不十分なのは、そこに
「人の精神」が含まれていないからです。

それが、

③仕事をすることによって受けるストレス

です。

会社勤めをしている場合、
純粋に「昼間仕事をして給与を頂く」
というのであれば別ですが、

普通は、人付き合いとか色々
あるわけです。

そして、どうしても
嫌な人間関係があったり、
平日も遅くまで仕事をして
自分のために使える時間が全然ない、
ということだってあり得ます。

たとえ残業手当が付いたとしても、
やっぱり自由に使える時間だって
欲しいわけじゃないですか。

そして、いくら職場を離れても
人間関係のことや仕事のことで
悩んでしまうことだって
あると思います。

そして、こういう条件は
決して「数字」だけで表すことはできません。

だって、それを数字で示しても
意味がないわけですから。

逆に言えば、フリーランスとして
会社員より少し多めの年収を確保できて
人間関係のストレスが全くない、
という環境を作れれば、
それはそれでいい、という
考え方だってできるわけです。

この辺りの価値観は、
本当に1人1人異なるので
「自分は何を大切にしたいか」
というのを、時間を作って
何度も問いかけていかないと
いけないと思います。

ちなみに、僕が大切にしている価値観は

・面倒くさい(下らない)人間関係はできるだけ捨てて
・部屋に籠もって、ある程度自分のペースで黙々と仕事ができて
・世間の平均よりも多くの収入をキープして
・適度な忙しさを持って暮らしていきたい

というものです。

お金に関してはシビアな部分があって、
やっぱり「お金があれば解決できるものが多い」
という考え方を持っているので、

その辺りは、世間の平均を超えるのが
最低限のライン、くらいに思って
仕事に取り組んでいます。

ただ、かといって
株式投資とかデイトレードを
本業にしたい、とはまだ思っていなくて、

ある程度、価値観の合う人たちと
一緒に仕事をしていきたい、とも思っているわけです。

それと、こういう風に言うと
意外に思われるかもしれませんが、

僕は「締切を決めてもらう」ほうが
エンジンがかかる人間なんですよね。

自分で勝手に締切を作って、
っていうのだと強制力が働かないので、
翻訳の仕事とかで、「締切が決まっている」
ものをしているほうが緊張感があるので

ある程度、自分の時間とエネルギーを
突っ込める仕事をしていきたい、と。

ただ、その仕事をひと月ずっと
続けられるほどじっとしていられる
性格でもないので、

適度に外にでて、
そこでまた新しいことをする、
っていうのが、自分には向いているな、と。

結局、人間っていうのは
「人と関わることで自分の存在を認めてもらえる」
と認識する、社会的生き物なので

その部分を理解した上で、
どうやって仕事をしていこうか、
生きていこうか、ってことと
向き合ったほうがいいと思います。

だって、僕も電子書籍とかが
勝手に売れている状態ですけれど、
その売上を確認するよりも、

翻訳とかの仕事をするほうが
「生きてるな」って感じしますもん。

とまあ、色々とお話ししましたが、

最初は「フリーランスと会社勤めどちらがいいのか」
という捉え方で考え始めてもいいですが、

ある一定の線を越えると
それってあまり意味をなさなくなるので
(あくまで思考実験の類なので)

そこから止揚して、
より高い視座から物事を
見られるようになって頂きたいと思います。

P.S.
税金関係の話って
普通に生きていると絶対に
勉強することがないので、

どんな風に仕事をするかにかかわらず
勉強をしておいたほうがいいです。

僕は、会社員時代が
求人関係の仕事だったので
人材(人事)に関係する
知識を少し学びましたが、

他は全て、独立した後で
確定申告を続けながら
勉強してきました。

あまり意識していなかったのですが、
この数年でだいぶ
数字には強くなったし、

最近は株式投資や
外貨預金の勉強も始めたのですが、

個人事業主の間に
確定申告などを通して勉強したことが
役に立っている、と改めて思います。

今回取り扱ったテーマもそうですが、
「会社員とフリーランスの収入比較」
とかの話は、単純に「時給」「年収」
(入ってくるお金)だけで判断できないので、

もっと大きな循環で、お金の動きを
捉える必要があります。

これに関しては、
2017年の冬に日本でセミナーをして、
そのコンテンツをオンライン販売しているので
興味がある人は、これを通して
勉強してみて下さい。

お金の守り方セミナー

では、今回はこれで。

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