僕がポーランドで海外フリーランスをして理解した、海外生活で必須の3つの掟

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こんにちは、藪内です。

 

僕は2016年の夏から2017年の秋まで、ワーキングホリデー(ワーホリ)を使ってポーランドで生活をしていました。

ワーキングホリデーと言っても、僕は自分で複数のビジネス(仕事)を持っていて、それをしながら海外で生活していたので、オーストラリアやイギリスでのワーホリでよくある「現地のファームでぶっ通しで働いて、1年間で数百万円の貯金を作る」とか、「現地の語学学校に通って英語を勉強しまくる」みたいなことは、一切していませんでした。

 

そうじゃなくて、自営業(いわゆるフリーランス)として、もともと生活してみたいと思っていたポーランドで、食うに困らない程度の収入源を自分で確保しながら、ポーランド国内や国外(ヨーロッパ)を旅したり、生活で知り合った仲間と一緒に動画を撮ったり、色んな話をしたりしていました。

 

まあ、「海外フリーランス」と言えど、クライアントさんはほとんど(9割以上)日本の企業で、フィ-も日本の銀行に日本円で振り込んでもらっていましたし、自分で販売している書籍や、ブログからの収益も基本的に日本の口座に振り込まれるようにしていたので、あまり「海外に根を張って生活していた」わけではないのですが(笑)

 

でも、ある程度勝手のわかった国(ポーランドは、もう数え切れないくらいの回数訪れました)で1年以上生活をしたのは、「初めての海外生活」として勉強になったことが沢山ありました。

 

というわけで、僕が1年を超えるポーランドでの海外フリーランス生活を通して学んだ、海外生活で心得ておきたい3つの掟をまとめることにします。

 

①現地在住の日本人ネットワークは非常に心強い

ポーランドという国は、ヨーロッパの中でも日本人の居住者数はそこまで多くはなくて、2018年頭現在で「全国に1200人程度」と言われています。

他のヨーロッパ諸国と比べると日本人の数が非常に少ない、という特徴もありますが、人数の多寡やコミュニティの大きさに関わらず、「現地での日本人どうしの繋がりほど貴重なものはない」と、僕は経験上思います。

 

フリーランスどうしでは、仕事のことやお金のことをで相談をしたりノウハウをシェアしたりしましたし、駐在員や公務員の方とも多く知り合って、食事に誘って頂いたり、学校でのイベント(講演)のお誘いを頂いたりと、日本人と知り合って繋がっていたからこそできたことが沢山ありました。

また、最後の2ヶ月間生活したクラクフでは、僕より若い学生の子が多いこともあって、自分から多くのことを還元したり、今の学生がどんなことを考えているのかを知ったりすることができました。

 

帰国前には、交換留学生や正規留学生向けに「キャリアセミナー」というミニイベントをワルシャワで行い、この時はポーランド在住の、国際結婚された女性の方々に運営や告知に関して多くのサポートを頂きました。

 

もともと、海外に出てまでここまで多くの日本人と関わるとは思ってはいませんでしたが(笑)、結果的に、自分の普段の生活や仕事では知り得ない世界にいる日本人と多く知り合うことができましたし、そのネットワークの中で相互扶助をして異国で生活していく姿に、素直に僕は心を打たれました。

 

まあ、ポーランドにいて思ったのは、学生は学生と、社会人は社会人と固まるので(街ごとに居住者のタイプも違いますし)、僕ほど、いろんなバックグラウンドを持っている方と広く交流した人もいないかと思っていますが、それを脇に置いても、海外のある国、あるいはある街に住むときには、同じ日本人として助け合う、支え合うことが何にも増して貴重なことになると分かりました。

 

よく、「海外に出てまで日本人と関わるのは価値が低い」とか、「フリーランスのほうが会社員より優秀なんだ」みたいなことを、(なぜかあえて、海外にいるのに日本語で、日本にいる人たちに向かって)叫んでいる人たちがいますが、個人的に、ああいう行為はポジショントークの要素があるとしても、ものすごく勿体ないことですし計り知れない機会損失になっていると思います。

 

僕は、公務員をされている日本人にも、駐在員の日本人にも助けてもらうことが多かったですし、彼らの多くもまた、僕が存在することで新しい世界を見ることができた、と直接伝えて下さることがありました。

 

海外に出るときに、「英語をゼロから勉強したいんだ」という気持ちがあるのは素晴らしいことですし、わざわざ海外に出てまで、自分と価値観の合わない人と密に関わることは不毛なこと、と思っている方も一定数いるかもしれません。

 

しかし、英語を極めることと、日本人と一切交流しない(日本語を一切使わない)ことは相反することではありませんし、現地のネットワークから「あえて」はみ出して生きていくことには、デメリットや不便さも多く伴うのも事実です(会社員をディスっているフリーランスは、そもそも会社員の輪には入れてもらえないわけですから…)。

 

もしあなたが、よほどのマゾ体質で、海外でサバイバルを1年くらいするんだ!と言う場合は結構ですが、それ以外の場合は、できるだけ色んなコミュニティに顔を出して、日本人どうしの繋がりを作っておかれることをおすすめします。日本から遠く離れた海外での長期生活に、悩みを日本語で相談できる「同郷」の人がいることは、あなたが思っている以上に心強いことなのです。

 

②収入と貯金は多いに越したことはない

ポーランドは、他のヨーロッパ諸国(特に西側)と比べて賃金水準が低いので、カツカツで暮らすなら月10万円もあれば、贅沢せずに生活をすることができます(この金額は、家賃込み)。

 

しかし、この「月10万円」というのはあくまで「何のトラブルもなく、最低限の支出だけを考えた場合」で、当然ながらこんなに何のトラブルもなく物事が進んでいくのは、極めて稀な話です。

 

かくいう僕は、ポーランド生活を始めてから3ヶ月ほど経った時に、虫歯の詰め物が取れるというトラブルがあって、結局検査をすると、合わせて6本の虫歯が見つかり、治療費に合計で30万円ほど溶かした、という苦い経験があります。

この時は、日本語が分かるハーフの歯科医さんに見てもらって、全て日本語対応、加えて治療もインレー治療という、インプラントを歯の一部分に施すような治療(一番高額)にしたので金額が張ったのですが、普通のコンポジットレジンの充填治療でも、その半分以上の金額はかかっていましたから、どのみちまとまったお金を使うことになる羽目になっていたと思います。

 

この治療の際には、約1ヶ月で歯の治療だけの25万円を使う、という諭吉さんの飛びっぷりで(他の5万円は、親知らずの抜歯とか、別の治療で使いました)精神的に大変だったのも事実ですが、それでも金額がそこまで問題にならなかったのは、普通にそれ以上の月収をフリーランスとして確保できていたからに他なりませんでした。

 

当時、既に貯金額も一定のラインを超えていて、キャッシュフローと共に不安要素は取り除かれている状態だったので、「勉強料と健康への投資」と割り切ってお金をポンと使うことができたのですが、これがもし、月10万円ほどしか稼げていなくて、貯金も数十万円しかないカツカツの状態で渡航をしていたら、精神的にも金銭的にもショックが大きすぎて、立ち直りにもっと時間がかかっていたと思います。

(ちなみに、普通の海外旅行保険では歯科治療の保険は適用されません)

 

海外での長期生活には「万が一」がつきもの。最近は「東南アジアなら月5万円で生活ができる」というような、「お金をかけずに物価の安い街(国)で住む」というライフスタイルが若者の間で流行っているようですが、海外で痛い目に遭っている僕からすると、「お金を稼ぐ能力を持っていて、また貯金を持っていて損なことはない」というのが事実です。

 

海外で虫歯が見つかった時の詳しい話は、こちらの別ブログの記事でまとめています。

ポーランドで虫歯が見つかって、25万円ほど溶かした話をしよう

 

③仕事の確立・収入源の確保は日本にいる間に立ち上げる

こちらは、海外生活そのものというよりも、海外生活のための準備に関する話です。

僕は、海外でフリーランスをやっていたものの、上で書いたように、クライアントはほとんど日本の企業で、本業とは別に行っているブログなども、全て日本語で書いています。

なので、「海外にはいるけれど、海外に根は張ってはいない」という状態が、的を射た表現になるかと思います。

 

一方で、海外の生活先でクライアントを確保していく凄腕フリーランスもいれば、現地で店舗経営に乗り出して、別の意味で「地に足を付けた」ビジネスを展開しているオーナー・起業家がいるのも事実です。

 

別に、僕は自分のやりかたが正しいとも思っていませんし、かといって現地に根を張る方法が絶対的な最適解だとも思っていません。

 

ただ、どんな方法を取るにせよ、「ビジネスの立ち上げは日本にいる間にやっておいたほうがいい」とは思います。

たまに、「金無しコネ無しスキル無しで海外に単身渡航してから大ブレイク!」みたいな、インターネットで話題になって時の人となる人がいますが、ああいうのは基本的に、万人にとっては再現性が少ないので、あまり参考にしないほうがいいです。

 

かといって、似たようなものに「海外にいる間に必死に勉強してビジネスを立ち上げる」という人もいるのですが、はっきり言うと、海外でゼロから何かを立ち上げるのはコスパが悪いので、僕はオススメしません。

 

どういうことかというと、海外で生活するのって、基本的に精神的負担や身体への負担、あるいは金銭的負担が、日本にいる時より増えてしまいます。

いくら「日本より物価が安い!」とは言っても、日本より気候が過酷で適応するのに時間がかかったり、食事が日本と全然違って、胃や消化器官への負担が大きすぎたりして、旅行ではなく生活となると、「身体」「精神」「お金」のどこかにしわ寄せが知らぬ間にできてしまって、結局効率良く準備をすることができません。

(心身への負担を減らすために、食事や住環境に気を遣うとなると、それなりにお金が必要になるのも事実です)

 

なので、これから海外に出て生活をする、特に自分の力で仕事を開拓して生きていく、という場合は、ビジネスのイロハの勉強や試行錯誤は、日本にいる間に、ある程度負担を減らせる状態で取り組んでおくのがベターです。

 

日本だったら、身体に負担の少ない食事もそこまでお金をかけずに取れますし、保険の適用や日照時間、気温といった様々な要因面でも、海外にいきなり出るより恩恵にあずかる部分が多いですから。

(万が一失敗しても、日本だと再就職やアルバイトで繋ぐ、という出口戦略もとりやすいです)

 

よく、海外でフリーランスをしようとしたり、起業をしようとしたりする人は、「注目の浴びたさ」が勝ってしまって、あえて奇をてらったことをしたり、必要以上に自分を露出してエネルギーを多くの人から奪ったりしてしまいがちです。

 

ですが、そういうことをする必要性ってそこまでありませんし、「QOLの向上」を目指すのであれば、静かにビジネスを立ち上げて、あまり目立たないようにしながら、フリーランス、あるいは起業家として活動していくのがいいのではないかと思います。

 

そこまで考えて、立ち上げに余裕があるんであれば、ある程度の基盤(インターネットで月10万円のベーシックインカムは確保しておく、クライアントは日本で数社確保しておく)って状態を作ってから、海外に出て生活するのが合理的ですよね。

 

僕がポーランドで会ったフリーランス・起業家の方も、ほとんどが上で書いたように「日本である程度立ち上げてきた」人でした。

 

以上が、僕がポーランドで海外フリーランスをして学んだ3つの教訓です。

僕がもし、これからゼロの状態で海外に出るなら、ここで書いたことを実践してから行きますね。

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