こんにちは、藪内です。
僕が日本とヨーロッパを飛行機で移動するときによく利用するのが、北京経由に中国国際航空(エアーチャイナ)便。ヨーロッパ、というよりポーランドやハンガリーの、いわゆる「東欧」地域との移動に重宝しているのが、ヨーロッパの他の国で乗り継ぐフライトではなくて、この北京経由便なんですよね。
中国国際航空を利用する理由は主に、「航空券が安い」「(中国~ヨーロッパの)フライト時間が短い」ってことなんですけれど、反面、デメリットを挙げるとすると「北京空港でのトランジット(乗り継ぎ)が長い」ってことなんですよね。
北京とヨーロッパ各地を結ぶフライトは、時差の関係で、北京から出発する便は、深夜0時~3時くらいの間にどんどん飛んでいくんです。僕はこれまで、北京~ワルシャワのフライトを使ったことがありますが、北京出発が午前3時55分(サマータイム時は午前2時55分)。これ、空港で眠れないっていうのも辛いんですけど、それ以上に、北京空港でのトランジットが5時間~10時間くらいになってしまうのが、なかなか手強いんですよね(苦笑)。
まあ、トランジットの時間は空港ラウンジで過ごせば問題ないんですが、問題は中国のインターネット接続です。普通に何の前準備もなく中国に着いてしまうと、GoogleもFacebookもTwitterもInstagramも、軒並み接続できませんからね(笑)
なので、僕も以前からVPNを使いたいとは思っていたんですが、なかなか機会がなくて。今回、ようやくVPNで中国の空港から、GoogleやFacebookに接続できたので、その方法について今回は詳しくまとめておきます。
なお、VPNの接続方法(というより、専用アプリのインストール方法)が、AndroidとiPhoneだと若干違うようです。Androidでの使い方や繋ぎ方については、こちらのブログを参考にされるといいですよ。
Facebook,LINE,Youtube,Twitter 中国に来てからでも大丈夫!使えるVPNアプリのダウンロード方法!
そもそも、VPNって何?
最初に、ご存じない方のために言葉の説明をしておくと、VPNというのは「Virtual Private Network」(バーチャルプライベートネットワーク」の略で、仮想的に自分のパソコン(端末)を、ネットワークに組み込む、というイメージです。
例えて言うなら、会社の中では色んなパソコンが繋ぎ合わさって「社内ネットワーク(LAN)」を構築していることが多いんですが(社内のパソコンの全てから、共通の仕事ファイルにアクセスできることがあると思いますが)、それを家のパソコンからも接続できるようにする、というイメージです。
本来、会社にあるパソコン(ネットワーク)と家にあるパソコン(ネットワーク)は別なんですが、それらを「仮想的に」繋ぐことができる、というわけです。
中国の場合、少し考え方は異なるんですが、「中国国内から海外のネットワークに仮想的にアクセスして、あたかも中国国外からインターネットにアクセスしている」ようにすることで、中国にいても問題なくGoogleやFacebookが使える、というわけです。
中国渡航前に準備しておくもの
中国からVPNでインターネットに接続するには、専用のアプリ(VPN接続アプリ)を端末にインストールしておく必要があります。これを忘れると、中国の空港でまずアプリをインストールすることから始めないといけないので、予め準備をしておきましょう。
僕がインストールしたのは、VPN Masterというアプリ(今回はiPhone用の話なので、iTunesのリンクのみ紹介します)。
これを端末にインストールすると、
こういう風に、iPhoneやiPadにアプリが表示されます(アプリ名の表示はなぜか「専用ネットワーク」みたいな名前です)。
中国で飛行機を乗り継ぐ(中国に到着する)前に、GoogleやFacebookに繋ぎたい端末に、このアプリだけは必ずインストールしておいて下さいね!
中国の空港に着いたら
中国の空港に到着したら、空港の無料インターネットの回線を拾って、そこからVPN接続をする必要があります。
北京首都国際空港の場合、「Airport Free Wi-Fi」という名前のWi-Fiがあるので、これに接続しましょう。
接続すると、端末のブラウザが開いて、電話番号やパスワードを入力する画面が表示されると思います。
スクリーンショットを取り忘れてしまったのですが、パスワードのみを入力する画面をタブ切り替えで表示させられると思うので、そちらを表示してから、パスワード「2382」を入力して下さい。
このパスワードは友人から教えてもらって、きちんと接続できました。もしこの情報をご覧の際にパスワードが変わってしまっていたらすみません!
無事にインターネットに接続できたら、次はいよいよVPNアプリを開いて、中国からVPN接続でインターネットに接続します。
VPNアプリを開いて、接続したいネットワークを選択する
アプリを開くと、下の写真ににた画面が表示されると思います。
画面左上にある、赤丸で囲んだ部分をクリックすると
「サーバーリスト」というタブが表示されるので、ここを選択します。
一番上に「VIP」と「Free」の選択欄があるので、無料の「Free」を選択します。
あとは、一覧から表示される場所から好きなところを選べば大丈夫。どれを選べばいいかわからない場合は、アメリカの中から選んでおきましょう。
トップ画面が表示されて、
この画像のように、地球が黒いヘルメット?で覆われると、無事にアメリカのネットワークにVPN接続ができました!
VPN接続しているかどうか不安な場合は、端末の左上に
このように「VPN」マークが出ていたら、きちんと接続できています。
この状態でGoogleを開いて検索すると…
問題なく検索もネットサーフィンも可能になりました。
これで中国の長時間トランジットも問題なし!
このアプリを使ったおかげで、北京空港での長時間トランジット(10時間)も問題なく過ごせ、仕事もはかどりました。1つ不満があるとすれば、VPN接続した端末が一度ロックされてしまうと、ネットの接続が切れてしまったり、VPN接続が切れてしまったりすることがある、ということでしょうか。
いちいち接続し直すのは面倒ですが、それを含めても十二分に利用価値のあるアプリとサービスと言えるでしょう。
長時間トランジットの場合は、プライオリティパスを使ってのラウンジ滞在が圧倒的に快適ですから、合わせてそちらも使ってみることをオススメします。
<北京空港でラウンジを利用するなら>
プライオリティパスを使ってラウンジを使うなら、こちらの記事で紹介しているラウンジがオススメですよ。

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